人材開発・組織開発用語:「エグゼクティブコーチング」
人材開発・組織開発において押さえておきたいキーワード
-
人材開発・組織開発用語
人材開発・組織開発に関連する専門用語について、ビジネスコーチ社が解説します。
執筆者
ビジネスコーチ株式会社
マーケティング本部 広報担当
エグゼクティブコーチング
企業のトップや経営幹部クラスが組織を率いるリーダーとして、上司・部下・同僚などの周囲に肯定的な影響を及ぼし、組織成果を出し続けるために、意識変革・行動変革を支援するプログラムのこと。ビジネスコーチ社では、エグゼクティブコーチングの世界的第一人者 マーシャル・ゴールドスミス博士のメソッドを取り入れて提供している。
エグゼクティブコーチングの進め方はエグゼクティブコーチと呼ばれるプロコーチとクライアント(コーチング受ける企業トップや経営幹部クラスのこと)にて最低6回(半年)~12回(1年)の個別のコーチングセッションに加えて、事前・事後のサーベイ&インタビューで、企業トップや経営幹部クラスの上司・同僚・部下などのステークホルダーからクライアントの強み・成長ポイントなどの多面評価(360度フィードバック)を得て、企業側の人材育成ニーズを鑑みた行動変容の支援を行う。
クライアント個人の要望だけではなく企業側の人材育成ニーズにも応えた形でエグゼクティブコーチングを提供することがビジネスコーチ社のエグゼクティブコーチングの特徴の一つである。
またエグゼクティブコーチングにおいては、クライアントがリーダーとして組織内における肯定的な影響力を増すことが重要であるため、クライアント個人の意識変革・行動変革したことが周囲の上司・同僚・部下などにも伝わっていること(=周囲の認知変容)がポイントになり、ステークホルダーの協力もプロジェクトの成否を分ける。
■エグゼクティブコーチング実施に至る導入テーマ
サクセッションプランにおける経営人材の育成、女性活躍等のダイバーシティ推進、ハラスメント傾向がある経営層の悪癖改善・行動改善、またエンゲージメントの高い組織づくりのための組織開発支援としての活用が多い。
■クライアントが取り組むこと
クライアントが具体的に取り組むテーマ例は以下の通り。
・リーダーシップスキルの向上:
クライアントのリーダーシップスキルを個別に評価し、感情的知性、戦略的思考、他者を鼓舞し動機づける能力などの「高度なリーダー
シップ力」を高めることが可能になる
・意思決定の質の強化:
経営者の意思決定や戦略策定を効果的にするためのプロセスを支援し、特にプレッシャーのかかる状況下での「より良い(質の高い)
意思決定力」を身につけることができる
・自己認識(セルフウェアネス)の促進:
コーチングセッションと周囲のフィードバックにより、クライアント自身の長所や短所、価値観、使命感、強みなどを理解し、他人に
与える影響を明確に把握できる。また、経営層としての視野・視座・視点を得て、持続的な行動変容につながる
・対人スキルの向上:
フィードバックによる気づきに基づいた日々の言動を通じたトレーニングにより、周囲との効果的なコミュニケーションスキルが
向上し、結果的に周囲もその変化に気づくことで、関係性も向上する
・ストレス管理とワークライフバランス:
ストレス管理などにもフォーカスし、持続可能なリーダーシップ発揮を支援することで、挫折や困難から容易に立ち直る「レジリエンス
力」を高めることが可能になる
・目標設定とパフォーマンスの向上:
コーチとの対話を通じて、クライアント自身が自分のビジョンやミッション、価値観を明確にし、そのうえで個人のキャリア観や目標を
組織の目標と一致させ行動に移すことで、社内外に対する影響力の高いリーダーになることが可能になる