人材開発・組織開発用語:「DE&I」
人材開発・組織開発において押さえておきたいキーワード
-
人材開発・組織開発用語
人材開発・組織開発に関連する専門用語について、ビジネスコーチ社が解説します。
執筆者

ビジネスコーチ株式会社
マーケティング本部 広報担当
D&EI
Diversity(多様性), Equity(公平性)& Inclusion(受容)の略。D&Iからの発展形であり、差別をなくし平等にするだけでは解決することが困難な社会的構造を背景に注目されるようになった。
公平で公正、かつダイナミックな組織環境をつくる上で重要な概念で、全従業員の多様な才能と視点を尊重し、活用する包括的な文化を創造し、より良い成果と活気に満ちた革新的な職場を実現することを意味する。
Diversityとは属性(国籍、人種、性別、年齢、家庭、障がいの有無等)や内面性(性自認、宗教、哲学・信条、支持政党、趣味等)など様々な背景からなる多様な人材が存在していることを表し、組織においては様々な背景からなる個々人の違いを、欠点や短所と捉えるのではなく、長所と捉えることが重要。
Equityとは一人ひとりが異なる状況にあることを認識し、平等な結果を得るために必要な資源や機会へのアクセスを正確かつ公平に保障し与える必要性を表す。
Inclusionとは「多様性の需要を表し、多様な人材の価値観や個性を尊重し、ひとり一人が最大限に自信の力を発揮できる風土があることをいい、組織において、すべての人が歓迎され尊重され、正しく評価される環境を作り、組織活動や意思決定プロセスに誰もが参加する機会を確保することが求められる。
以下はビジネスコーチ社が考えるDE&Iの要点である。
1. 多様性を認め、異なる視点を取り入れる:
異なる状況や価値観、思考の人たちを尊重し、意思決定や問題解決のプロセスにおいて異なる視点を積極的に取り入れていくこと。特に
リーダーにおいては、異なる価値観を持つ人に自ら接し、受け入れ、周囲の模範となること
2. 不適切な行動に立ち向かう:
ステレオタイプや偏見、他者の自尊心を損なうような行動と向き合うこと
3. 破壊的な発言を受け入れない:
誰に対しても、人を貶めたり、傷つけたり、自分の優位性を主張したりするような破壊的な発言を奨励したり、許したりしないこと
4. 定期的な内省:
定期的に内省し、自分自身の無意識の偏見と向き合うこと
5. 継続的な学び:
旅行、本、映画、文化イベントへの参加などを通じて、異なる文化や考え方について学び、多様性への理解と認識を広げること