人材開発・組織開発用語:「アンコンシャスバイアス」
人材開発・組織開発において押さえておきたいキーワード
-
人材開発・組織開発用語
人材開発・組織開発に関連する専門用語について、ビジネスコーチ社が解説します。
執筆者
ビジネスコーチ株式会社
マーケティング本部 広報担当
アンコンシャスバイアス
無意識の偏見。価値観・能力・解釈の仕方・理想など、誰もが持っている先入観であり、自身では気づきにくいもの。それぞれの背景や文化的環境、また個人的経験の影響を受け自然と生まれるものだが、それを他人に押し付けてしまうことにより、ハラスメントにつながる可能性をはらんでいる。また組織においてコミュニケーションミスやチームパフォーマンスの低下だけでなく、評価にも影響を及ぼす可能性もある。
ビジネスコーチ社では、よくある先入観の例として以下をお伝えしている。
〈よくある先入観例〉
血液型=性格
星座=人との相性
職業=性別、性格
人種=性格
結婚=すべきもの
そして、バイアスにはいくつか種類がある。
・類型化(ステレオタイプ)バイアス
民族や国柄、仕事柄などの属性をもとに、固定概念や先入観を持って決めつけてしまう
・正常性バイアス
問題が認知されても「私だけは大丈夫」と思い込んでしまう
・確証バイアス
自分の考えや経験値を基準にし、それを正当化する情報ばかりを探してしまう
・権威バイアス
社会的地位が高いなど、権威のある人の言うことは正しい、間違いないと思い込んでしまう
・集団同調性バイアス
違うことを恐れ、周囲と同じようにふるまい行動しようとしてしまう
リーダーシップやコーチングの文脈において、自身の思い込みの殻を破り、多様性(異なる思考・価値観など)を受け入れることが重要だ。個々の違いの中からその人の強みや魅力を見出し、活かしていくことで、人材育成・組織発展を加速させることができる。